WrapClock

緑・黄色・赤:登壇者のための時間の合図

3つの色があれば、登壇者は話を途切れさせずに自分の状況を把握できます。ただし、それぞれの色の意味と、表示するタイミングを決めておく必要があります。

色が効果的な理由

話している最中の登壇者は、言葉を止めて時計をじっくり読むことはできません。色なら、話の流れを失うことなく、視界の端でほんの一瞬でとらえられます。だからこそ、スピーチクラブから大規模なカンファレンスまで、ほとんどの時間管理の仕組みが、何らかの形で緑・黄色・赤を使っています。

同じ3色の2通りの使い方

カウントダウン方式:残り時間はどれだけか

カンファレンスでは、登壇者ごとに決まった持ち時間があります。時間に余裕があるうちは画面が緑で、最後の数分で黄色に、時間になると赤に変わります。この方式が答えるのは「あと何分残っているか」という問いです。WrapClockはこの方式を採用しています。

範囲方式:もう終えてよいか

Toastmastersのクラブでは、1つの制限時間ではなく、時間の範囲に対してスピーチを計時します。Toastmasters Internationalのスピーチコンテスト規則では、5分から7分のスピーチの場合、最低時間に達した5:00に緑、6:00に黄色、最大時間の7:00に赤の合図が出ます。4:30未満または7:30を超えて終えた出場者は失格です。短い形式も同じ仕組みで、1分から2分の即興スピーチなら、1:00に緑、1:30に黄色、2:00に赤が出ます。

ここでの緑は「終えてもよい」という意味で、「時間はたっぷりある」という意味ではありません。範囲内に収めることが目標のスピーチ練習には、よい仕組みです。

どちらを選ぶか

各登壇者にタイムテーブル上の決まった持ち時間があるなら、カウントダウン方式を使いましょう。講演のペース配分に必要な、残り時間がわかります。登壇者が範囲内に収める練習をしているなら、範囲方式を使いましょう。どちらを使う場合も、事前に登壇者に伝えてください。同じ緑の合図でも、方式によって意味が異なるからです。

警告はいつ出すべきか

黄色の警告は、登壇者が落ち着いて結論に移れるくらい早めに出すべきです。ただし、講演がまだ半分も残っているうちから急ぎ始めてしまうほど早すぎてもいけません。目安は次のとおりです。

持ち時間の長さ黄色に切り替える残り時間
5分以内1分
10分から15分2分
20分から30分3分
45分以上5分

WrapClockでは警告のタイミングをイベントごとに設定でき、初期設定は2分です。1つのイベントに短い講演と長い講演が混在する場合は、大半の枠に合う値を選んでください。イベント中でも変更でき、登壇者用画面にはすぐに反映されます。

赤が意味すること

これはイベント前に、司会者や登壇者と決めておきましょう。ほとんどのカンファレンスでは、赤は「今話している文を終えて締めくくる」という意味であり、「今すぐ話をやめる」という意味ではありません。文の途中で打ち切られた登壇者は、聴衆に何も残せません。

タイマーがゼロを過ぎてもカウントを続けることも役立ちます。WrapClockは超過時間を+1:20のように表示するので、司会者は介入すべきかどうかを判断でき、主催者は一日でどれだけ時間が失われたかを把握できます。

色だけに頼らない

色だけでは足りないこともあります。講演に没頭している登壇者は色の変化を見逃すかもしれませんし、黄色と赤の区別がつきにくい人もいます。役立つ方法は2つあります。

  • 色に加えて文字でも。WrapClockの登壇者用画面は、カウントダウンの横の隅に「まとめの時間」「時間超過」と文字でも表示します。
  • 短いメッセージ。「まとめに入ってください」や「質疑応答の時間です」のような1行を登壇者用画面に出せば、音を立てずに伝えられます。画面が聴衆ではなく登壇者に向いている限り、見えるのは登壇者だけです。